写真が趣味だったりもします。
もう、遠距離はごめんだ。
あるんですw

はひぃ

2008年6月30日 休止符
ふへほぅ
思い込みって怖い。
書けないことは苦痛だー
子供を持てばやがて苦痛も失せるのか(ポッポー
って、別に謝る人もいないんだけどさ。
なんとなくね。

都合のいい…

2008年5月27日 休止符
なんだこの展開w

増えたー。

2008年5月25日 休止符
あらら、思わぬところで増殖…。

可愛い子。

2008年5月23日 休止符
「無邪気」とは、愛すべき行動。

ハサミ

2008年5月15日 休止符
ちょき、ちょき。
勝つには、ぐー。

てんさい・弐

2008年5月7日
まぁ、そういうこった。

てんさい・壱

2008年5月7日
みくしからてんさい
恋に破れたら次の恋だよっ☆
ああん、ダメ(何
書きたいことが山ほどあり過ぎて、何から書いたらいいものやら。
とりあえず今後の書きものの予定としては、

・脂肪吸引その後
(一カ月たった今もまだ痛い状況について)

・食欲が減退するという魔法の薬のこと
(もしかしたら毒なんじゃないかと思うほどの効果)

です。

あーもうほんと、一日中文章書いて過ごしたい。

(以下私信)
脂肪吸引体験談[4]
 
 
 
 
 
 
 
 
■麻酔

黄色い(と感じただけで実際は見ていないし無色であると思うが)ガスがマスクから入ってきた。
思わず息を止める。

「今ガス流してますからね。ゆっくり鼻から吸ってください」

ナースのその声が無かったら私は息を止めたままだっただろう。
私はゆっくり鼻からそのガスを吸った。
痛い。
痺れるような感覚が全身を駆け抜けた。
それをさとられたかのように、ナースの声がした。

「痺れる感じがするかも知れないけれど大丈夫ですよ。麻酔の痛みをやわらげるためですからね」

わかってる。
麻酔は痛い。
それは、歯の治療のときに何度か体験した痛みだ。
口より広範囲の麻酔。
その広さの分だけ痛いだろうという予測はしていたので、私はもう一度ゆっくり、そしておおきく息を吸った。

うつ伏せになり、両手を広げ、右頬を枕につけて寝ている状態のはずだった。
しかし一瞬、おおきく羽を広げて飛ぶ鳥になった気がした。

あ、気持ちいい…。

一瞬、一切の感覚が快楽へと変わった。
もっとその感覚を味わいたくなって、もう一度、深く吸い込んだ。
今の私ならなんだってできる、そんな気さえした。

四度目に吸い込んだところで、私の意識は飛んだ。

■オペ開始

左腕の鈍い痛みに、私の意識は還った。
どうやらもう始まっているらしい。
腕の外側を、肩のあたりから肘にかけてものすごい力で指圧を受けているような感覚。
それが何度も続いた。
逆(つまり肘から肩)に進む感覚は無い。
常に肩から肘、だ。

そうだ、さっきのガス。
麻酔ってあんなふうなのかも知れない。
とても気持ちが良かった。
もう一度吸えるなら吸ってみたいような、甘く、危険な衝動。
しかし、薬に依存することの怖さを知っているから、その考えを頭からほうきで掃き出そうとした。
いけない。
危険だ。

それにしても、アイマスクをしたときにずれた口もとのマスクを直してもらってよかった、と思った。
あのとき声をかけていなかったらガスをちゃんと吸えなくて痛い思いをしたかも知れない。
今だってやっと呼吸をしている状態(と感じてはいたが実際は普通に呼吸できていたと思う)、きちんと酸素を吸えなかったら…。
事故を防ぐには、すべて人任せではだめなのだ、と思った。
青信号で横断歩道を歩いているときに車が突っ込んでこない保証が無いのと一緒だ。

普段から常に何らかの思考活動をしている私の脳は、こんな状態でも活発に動いていた。
出来る限り記憶をしておこう。
そしてどこかにまとめよう。
それはきっと、いつか、何かの役に立つはずだ。
自分のため、これから脂肪吸引をしてみようと考えている人のため、あるいは(考えたくは無いが)事故が発生した場合には知り合いのライターさんにネタとして提供しよう。
だから、だから私はきちんと記憶しておかなければならない。

その間もずっと指圧(というか親指で力強くグググとなぞっているような感覚)は続いていた。
いったい私の腕は今どうなっているのだろう。

耳の感覚がほとんどない。
ドクターやナースの声も、例えば小テストをしている教室の隣の調理室で調理実習がおこなわれているんだな、という程度にしか聞こえなかった。
器具のぶつかる音といい、適度な会話といい。
かかっていたはずの静か(しかし陽気な)音楽も聞こえなかった。
バイタルチェックの「ピ、ピ、ピ…」という一定のリズムを刻む電子音だけがはっきりと聞こえた。
あの音は、きっとどんな状態でもヒトの耳によく響く周波数なのだろう、と思った。
準備をしているときに、右足の指ではかっているそれが少しとれかかってしまい「ピーーー」と鳴り響いたときには死んだかと思った。

目は閉じていたか開いていたか覚えていない。
開いてもどうせ見えないし、と、閉じていたような気がする。
あるいは、開く力が無かったか。

思考だけがいつもより活発に動いているのはきっとこのせいだろう、と思う。
耳も、目も遮断された状態。
そういえば、においの記憶も無い。
使える機能が、よけい敏感に反応していた。

左足のふくらはぎに圧力を感じた。
これは、血圧。
下半身の感覚ははっきりしていたが、残念ながら私には下半身に耳や目や鼻はついていないので、遮断された情報を確認することは出来なかった。

途中、「大丈夫ですか」と声をかけられ、私は遠くに居ることに気付いた。
はっきりしているようで、実はトリップの最中だったのだ。
意識と体が近付くと、急に痛んだ。
ピ、ピ、ピというリズムは狂っていない。
生きているのわかっているのだから寝かせておいて欲しい、と思った。
寝かせて?
私は寝ているのだろうか?

右腕に電流が走った(ような気がした)。
どうやら右腕の番らしい。
左のときよりも痛みを感じる。
麻酔が足りないのだろうか。
あるいは、記憶が戻りつつあるため?

右腕もやはり肩から肘へ向かう何かを感じた。
逆は無い。
左腕にもその感覚がまだあった。
まだ続いているのか?
それとも幻覚?

突然、親指(のような感覚)だったはずの圧力が、ナイフに変わったような痛みを感じた。
私は思わず声をあげる。
しかしそれは声にならない。

「あ…あああ……」

だらしなく開いた口から唾液が漏れた。
呼吸が速くなる。
助けて…助けて!!
しかしやはり声にならない。

「ここいちばん痛いところだからね、うん、ごめんね、ちょっと我慢して」

ドクターの声がした。
なぜわかる?
なぜいちばん痛いと断言する?
左はこんなに痛くなかったわ!!

逃げ出したかった。
しかし私の体はまるで手かせ足かせがついたように動かない。
いや、足は動くはずだ。
思い切って左膝を曲げる。
動く。
私は何度かバタバタさせてアピールした。
痛い、と。

なぜ左足にしたかというと、左足の血圧計ならマジックテープなので暴れても取れてしまうことはないだろうと思ったからだ。
右足のクリップはきっと外れやすい。
外れて中断、なんてことは避けたかった。
ドクターの邪魔をしてはいけない。
それは、歯医者で痛いときには左手を上げるという法則に似ていると思った。

ナースやドクターがなだめる声がする。
次第に聞こえる音が増えてきた。
調理実習はこの部屋で行われていたようだ。

ズズ、ズズズ…
ピチャ、ピチャ…

なにかが流れるような音がする。
もしかして、これが吸い出している音?
さっきまでは聞こえなかった音が聞こえる。
痛みも激しい。
私は限界を感じたので、ここで思考を強制的にシャットダウンすることにした。
 
 
 
 
 
(続)
 
 
 

中休み

2008年2月3日 休止符
この脂肪吸引の連載を始めてから急にカウンタが伸びはじめ、そのほとんどが検索でやって来ているという実態。
有り難く思うのと同時に、責任も感じております。

書こうと思ったきっかけは、意見掲示板などの情報のほとんどが感情的で自分勝手なものが多かったからです。
だから私は、なるべく詳しくわかるよう、「伝え手」の自覚を持って、少しずつていねいに書き進めて行きたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 
脂肪吸引体験談[3]
 
 
 
 
 
 
 
 
■ナース(あるいは単なる事務屋)とのやりとり

半個室状態の待ち合い室。
ナース(あるいはナースのコスプレをした事務スタッフ)は二十代が多いと思われた。
しかし、ここで現れたのは三十代半ばくらいの人。
きっとこのクリニックではベテランの粋だろう。

「二の腕と脇ですよね。脇は、前面ですか? 後面ですか?」
「え? 別なんですか?」
「ええ、どちらかになりますね」

診察室ではそんなことは聞いてない。
前+後ろをやるとなったら倍の額がかかると言う。
ちょっと不信感を持った。

「気になる方はどちらですか?」

私は、「気をつけをしたときに胸のあたりからはみ出る肉を取りたい」ということを伝えた。

「じゃあ前面ですね。あ、そのセーター、もしかしたら包帯を巻くから着て帰れないかも知れないけれど大丈夫かしら」
「そんなに包帯を巻くんですか?」
「うん、分厚いガーゼをあててきつく巻くのね。しっかり固定しないといけないのよ。苦しいけれど、二、三日そうやって固定しないとよけいに浮腫んじゃうの」

ロングのコートを着ていたので、セーターを着れなかった場合、最悪包帯の上に直接コートを着て帰ることになりそうだった。
今は真冬。
しかし、別の服を着て別の日に来ることは面倒だったので、承諾。
それに、このスタッフの対応も良かったので、まぁいいや、と思えた。
「前にあてて、袖を後ろでしばってコートを着る(石田純一がやってるような“プロデューサー巻き”の逆)、とかすれば少しは寒さをしのげるかも」とか、いろんな提案をしてくれたのだ。
その他も、手順などていねいに説明をしてくれた。
問診票を見ながら飲んでいる薬について聞かれたので、ついでに「アスピリンはダメです」と強く伝えた。
鎮痛剤は絶対使う、と思ったからだ。
問診にも書き、診察室でドクターに言い、ここでも言った。

「アスピリン飲んだら吐きます」

手術は別のフロアになる、とのことで、その案内をするからもう少し待ってくれ、と言われた。
お手洗いをすませておいてくださいね、とも。
私はお手洗いに行き、待ち合いに戻って壁に貼ってある美容整形の「前」「後」の写真を眺めて待った。
二重やしわ取り、豊胸など、どれもすごい変化だ。
仕事柄、写真に手を加えたもの(合成など)は見てわかる。
多少の加工はあるだろうが、ほとんどほんものだろうと思った。
全身の脂肪吸引をした女性の水着写真の二の腕の変化があまりなかったのもなんとなく信用できた。
劇的に細く加工した写真が載っていたら、それは嘘だろう、と思っていたと思う。

名前を呼ばれた。
あれ、さっきの番号札は?
応えると、何だかぶすったれたおねーちゃんが出てきた。
二十代半ばくらいで、きれいな人だが、しかし愛想が無い。

「お会計が先になりますので」

そう言うと、受付のカウンターに案内された。

「手術承諾書(同意書?)」を二枚渡され、サインと、印鑑がなければ拇印を、と言われ、朱肉を差し出された。
一通り目を通してからサインをした。
そして、人さし指を朱肉につける。

「ありがとうございまーす」

えーっと、拭くものくれないかしら。
そこにティッシュあるでしょう?
でもなんか言うのは悔しいのでバックからわざとらしくポケットティッシュを取り出し、目の前で拭いてやった。
ぶすったれは、気がきかないことを何も恥じていないようだった。

クレジットカードで支払った。
ひとまず一括で払い、あとから分割かリボに切り替えることにした。
そういう支払い方ができるカードでよかった、と思った。

「病院の方へ案内しまーす」

ぶすったれと一緒にエレベータに乗った。

■フロア移動

「こちらで靴を脱いでください」

そういうと、ぶすったれは白いビニール袋を差し出した。
ちょっと待ってくれ、こっちはブーツだ。
しかも、手にはバッグとコートを持っている。
椅子も無しに脱げ、ビニールに入れろだと?
さっきのベテランさんだったらきっと荷物を持ってくれるか何かしただろうな、と思った。
仕方が無いので、がんばってブーツを脱いで、ビニールに入れた。
それも、パンプスなら入るだろうが、ブーツなのでもうぎゅうぎゅうだ。

「お願いしまーす」

ぶすったれは語尾をのばしそう言い、フロアにいたナース(これはほんものだろう)にファイルを渡していた。
そして、さっさと帰っていった。
他の人の対応が良かっただけに、このぶすったれはほんとうに残念だった。
いくらきれいでも、心がきれいじゃないとまったく美しくない。

■オペ準備

オペ室に通された。
中央に手術台がある。
上には、歯医者のようにアームで角度や場所を調節できるライトがあった。
手術の経験は、三歳までさかのぼらないとないので、他と比べようがないが、イメージしていたよりも「普通の部屋」という感じだ。
厳重な扉があるわけでも、ひんやり暗いようなものでもない。
鍵も、つまみをひねって閉めるだけの簡単なものだった。
ショッピングセンターなんかでかかっているような、歌のない静かな音楽が小さい音で流れていた。
有線だろう。

「お荷物そこのカゴに置いて、上だけ脱いでこれに着替えてくださいね。下はそのままで結構ですよ。それから、このキャップをかぶってください」
「はい」
「あ、マニキュアしてますねぇ。じゃ、靴下も脱いでください。血圧測ったり、爪の色を見たりしたいんでね。足でも大丈夫ですからね。着替え終わったら台に座って待っててください」

カゴは、風呂場に置くような、キャスターつきの、二段になっている物だった。
上にバッグとコートと脱いだものを、下にブーツと靴下を置いた。
手術着は、前びらきのよくあるかたちのものだったが、違うのが、袖につけられたスナップ。
5、6個ついていて、手術のときはそれをひらくのだろう、と思った。
キャップは、食品工場やなんかで使うようなものだった。
どちらもブルー系統の色。

着替えが終わった頃、ナースがノックをしてから入ってきた。

よく見ていなかったが、計三人は出入りしていたと思う。
少なくとも二人はいた。
彼女らがサポートとして加わるのだろう。
機械やら生理食塩水のパックやらの準備をしている人と、私に色々聞いたり説明をする人がいた。
麻酔のパッチテストを、左腕の、やや手首よりのところに一カ所。

「ぷくっとなってるところ触らないでくださいね。麻酔のテストですから」
「はい」
「お薬のアレルギーは無いですか?」
「いや、アスピリンって伝えてあると思うんですが…」
「あ、はいはい。炎症をおさえるお薬と一緒に鎮痛剤も出しますからね。アスピリンじゃないのにしましょう」

いったい何度言えばよいのだろう…。
私は呆れた。
私の場合、「吐く」だけだからいいけれど、命に関わるような発作が出てしまう人だったらどうするんだろう。
思い切って、薬の指定をすることにした。

「ロキソニンはありますか?」
「えーとね、ロキソニンはないけどロブならあるわ。それにしましょうね」

よし、ロブはロキソニンと同じ成分だから大丈夫だ。
話が通じるナースで良かった。
さっきの質問は、きっと書いてあることの確認のためだったのだろう。
そう思い込むことにした。

なぜかデジカメが持ち込まれた。
コンパクトデジカメだが、かなり旧式(少なくとも五年以上前のモデル)だということが一見してわかった。

「お写真撮らせてくださいね」

え、何?
事態が飲み込めずぽかーんとしているところに、さっさと腕のスナップをはずしていくナース。
肩までたくしあげると、カメラを構えた。
右、左、正面、後ろの計四枚撮影。
何かの証拠写真だろうか。
しかし「写真撮影あります」なんて聞いていなかったからビビった。
嫌だとかそういうんじゃなくて、そのデータもらえないかな、とふと思った。
今までこの太い腕は何よりのコンプレックスだったのだ。
そんなものがむき出しになっている写真なんて、あるはずがない。
参考資料として、私も欲しい。

「じゃ、このあと先生にマーキングをしてもらいますからね」

ナースがスナップをつけ直した。
脂肪のつき具合や、どこを取るかを決めるのだろう。
やがて、先程のドクターが入ってきた。
ナースが腕のスナップをはずしていく。
さっき止めなくてもよかったのに。

「こうやってつまめるところが脂肪ね。これがだいたい半分くらいになります」

半分か。もうちょっと取れないもんかね。

「肘のしわの部分からと、脇の、背中側の付け根あたりから入れて取ります。肘の方は目立たないと思うよ」

肘は、ね。
まぁいいや。

ドクターは、紫色のサインペンで腕に何本も筋を書いていった。
くすぐったいという感覚が少しだけあったが、緊張のため、それはすぐに曖昧なものになった。
「脇もだよね」といいながら脇のうしろの肉をつまむドクター。

「さっき前って言ったんですけど…」
「え? 前? 前はそんなに取るところないよ?」
「そうですか?」
「うん、だって、つまんでごらん? これしかないでしょう? よっぽど太ってる人なら前も取ることあるけど、普通は後ろだよ。後ろのたるんでくるところ」

そういえばさっき診察室でこのドクターが言っていたな。
「三十代になるとだんだん脂肪が下垂してきて、そうなったらもう吸引しても遅いんだ」と。
なるほど、前より後ろの方が下垂しやすいし、後ろの方が取るところはたくさんある。

「どうしても、って言うなら取れなくもないけど…」
「別料金で?」
「いや、一緒にできるけど、あまり意味ないと思うなぁ。傷増やすだけになっちゃうよ。それにここ乳腺あるでしょ。あなたおっぱい大きいから、それもあると思うね、ここは」

仕事増やしたくないのかほんとうに取る肉がないのかわからなかったけれど、ここは従うことにした。
料金の話を出したのはちょっとマズかったかな、と思いつつ。
なによりドクターの機嫌をそこねてはならない。
それに、万が一乳腺に傷が付いたら、と思うと怖かったからだ。
ここの肉はブラジャーのサイズをあげてしまいこんで胸肉にしてしまおう。
きちんと補正できる下着を買って。
それにしても「おっぱい大きい」って、気にしてることを…。
まぁ、豊胸手術もたくさんやったことあるだろうし、体型の判断は優れた人なんだろうなぁ。

「今日、時間あるんだったよね? 少し休んでいける?」
「はい、終わったら帰るだけなので」
「麻酔の前に、ちょっと鈍くさせる薬使うね。ふらふらするようなら休んでっていいから。それ使った方が麻酔の痛みちょっと減るから」

ドクターはそう言うと、ナースに何かを用意させた。

マーキングが終わるとドクターは出ていき、ナースたちは準備を再開した。
それから、左腕の手首の体より(親指沿い)に点滴を刺した。
止血剤だろうか。
私は注射などの痛みについてはとくに嫌ではないので、さっきの麻酔のパッチといい、大丈夫だ。

「じゃあうつ伏せになってくださいね。顔をどちらか楽な方に向けてください」

私は右側が下になるように寝た。
左手に点滴をしているから寝にくかった。
枕の位置を調節してくれ、心電図の吸盤を胸にぺたぺたと取り付けられ、右足の指に心電図のクリップを、左足に血圧の、よくある太いマジックテープのやつが巻かれた。
(見えないので「だいたいこんなことをされてただろう」という想像だが)

「酸素のマスクしますね」

半透明の緑色したマスクをあてられる。
ああ、テレビでみるやつだ、と思った。
まさか自分がすることになるとは。
酸素が流れてくると、とても心地良かった。
「酸素バー」なんてのが流行る理由が少しわかった。

「ライトまぶしいですからね。眠くなったら寝ちゃって大丈夫ですよ。ちゃんと心電図とってますから」

目もとにアイマスクをあてられ、タオルがかぶせられた。
その勢いで、マスクが少しずれた。
どうしようか、と思ったけど、思い切って声をかけた。

「すいません、マスクずれちゃったみたいです…」
「あら、ごめんなさいね。直しますね」

左側面、足元の方にあるドアからドクターが入ってきたのがわかった。

「麻酔の前にガス流します。ちょっと痺れるような感じがするかも知れないけれど、大丈夫ですよ」

その瞬間、色に例えるなら黄色い空気が鼻から入り込んできた。
 
 
 
 
 
(続)
 
 
 

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